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監修:mojiko(鈑金塗装・2級整備士/自動車業界30年以上)。記事はAIも活用しつつ、整備士の視点で内容を確認・加筆しています。
なぜ「直す側」の私が、直すなと言うのか
理由はシンプルです。修理代の中には、私たち鈑金屋の利益が入っているからです。
たとえば傷の修理にお金を払ったとします。その金額には、材料費・作業の手間・お店の利益がすべて含まれています。査定で上乗せがあったとしても、払った金額の一部にとどまることがほとんどです。だから修理代を査定額で取り戻すのは、まず難しいと考えてください。
さらに言えば、修理に出している間の代車の費用や、修理期間の分だけ売る時期が遅れることで、査定額が下がってしまうことすらあります。
だから、傷や凹みはそのままで査定を受けてください。これが、直す側の人間としての正直な結論です。
※ただし例外もあります。大きな凹みや大きな損傷の場合は、直した方が良いケースも稀にあります。判断に迷うときは、修理の前に買取店へ相談してください。
洗車はしていく。ただし理由は「傷を隠すため」ではない
「傷は直すな」と言った直後に矛盾するようですが、洗車はしていくことをおすすめします。
査定士は、車の状態だけを見ているのではありません。「この車がどのように使われてきたか」まで含めて判断しています。
洗車をしていないからといって、査定が直接マイナスになるわけではありません。でも、きれいに手入れされた車は「大事に乗られてきたんだな」という印象を与えます。車を見せる相手も人なので、そこは効くと思っています。
数百円の洗車で印象が変わるなら、やらない手はありません。
事故歴・修理歴は、自分から伝える
これは意外に思われるかもしれませんが、とても大事な話です。
査定士はその道のプロです。過去の修理や事故の跡は、確認すれば分かるものだと考えておいてください。(見抜き方の一端は修復歴・再塗装を見抜く5つのプロチェックで書いたとおりです)
では、なぜ自分から伝えるべきなのか。情報がないと、状態を厳しめに見られてしまうことがあるからです。
どこをどう直したか分からない車は、判断する側としては安全側に見るしかありません。逆に「〇年前にここをぶつけて、ここまで直した」と正確に伝われば、実際の状態で見てもらえます。
正確に伝えることは、余計な減点を避けるためのポイントです。 自分で分かる範囲の事故歴・修理歴は、査定の前に伝えることをおすすめします。
書類は「車の履歴書」
保証書・整備記録簿には、今まで実施された整備の内容が記載されています。車の履歴書みたいなものです。
まめに整備されている車と、整備されていない車の違いは、記録を見れば明らかです。そして、保証書などが無い場合、査定金額に大きな違いが出ることもあります。
揃えておきたいのはこの4つです。
- 保証書
- 整備記録簿(点検整備記録簿)
- 取扱説明書
- 社外パーツの証明書・保証書類
売ると決めてから探すのではなく、今のうちに車検証入れや家の引き出しを確認しておいてください。
セールスポイントは紙に書いておく
査定の当日、いざセールスポイントを伝えようとしても、その場で全部を思い出すのはなかなか難しいものです。
メーカーオプション・ディーラーオプションは、そのまま評価につながりやすい部分です。社外パーツは評価が分かれますが、伝えないことには判断されません。事前に箇条書きでメモしておき、査定士に渡せるようにしておくと、伝え漏れがなくなります。
- メーカーオプション・ディーラーオプションの一覧
- 社外パーツ(外した純正部品が残っているかどうかも書く)
- 消耗品の交換歴(タイヤ・バッテリーなど直近のもの)
改造してある車はどうなる?(プラスとマイナスの境界)
大切な車を自分なりにカッコ良く仕上げている方も多いと思います。ランクルはとくにその文化が強い車です。
正直に書きます。一般の買取店では、純正に近い状態のほうが評価されやすいのが基本です。改造してある車は、その分だけ買い手が限られるからです。
ただしそのカスタムを評価してくれる業者は確かにいます。専門店や、その仕様を探している買い手に当たれば話は変わります。問題は「その業者に当たるかどうか」です。1社にしか見せなければ、たまたま評価できない業者だっただけで安く出てしまうこともあります。
カスタムしてある車ほど、幅広い業者に見てもらう売り方が向いています。売り方そのものはランドクルーザーを高く売る方法で整理しているので、あわせて読んでみてください。
そのうえで、買い手が限られやすい=評価が下がりやすい改造には傾向があります。
減点になりやすい改造:
- オールペイント(全塗装)
- 社外サンルーフ
- 社外コンピューター・タービン、エンジン内部に手を入れる改造
- パーツ取り付けの際にフレームに新しく穴を開けたもの、フレームを切断したもの
- 内装の加工・ペイント
境界線は「万人受けするかどうか」です。次に乗る人がそのまま喜ぶ改造は評価されやすく、元に戻せない・買い手を選ぶ改造は評価されにくい、と考えると分かりやすいと思います。外した純正部品を保管してあるなら、それも必ず伝えてください。戻せる車は買い手が広がります。
ここは線引きがはっきりしています。もともと開いている穴を使ったボルト・ナット止めは、フレームそのものへの加工には当たりません。穴を増やしても減らしてもいないからです。一方で新しく穴を開ける・切るとなると話が変わります。フレームは車の骨格なので、修復歴の判断にも関わってきます。パーツを付けるときは、ここだけ気をつけてください。
「売りたい時が売り時」は本当か
よく「車は売りたい時が売り時」と言います。確かに間違いではありません。
しかし、車によっては売る時期で査定額が大きく変動することがあります。中古車の価格は、人気・希少性・海外への輸出・為替などで動くからです。
とくにランクルは海外輸出の影響が大きい車です。輸出相場は車の年数・装備・排気量・輸出国の関税などに左右されるので、「1年前なら高かったのに…」ということもしばしばあります。逆に、あと1年乗った方が高くなることもあります。
今は売ることを考えていない方も、自分の車の売り時を把握しておくと、次の乗り換えのときの強みになります。ランクルの相場が今どう動いているかは、こちらの記事で追いかけています。


申込は無料。査定は1回だけで、やり取りする窓口も1社だけです。あなたの連絡先が開かれるのは売却を決めた買取会社だけなので、複数社から営業電話がかかってくることはありません。納得できなければ売らなくてもOKです。
FAQ(よくある質問)
Q:飛び石の小さな傷も、直さなくていい?
A:すぐ売るなら、直さずそのまま見せてください。修理代を査定額で取り戻すのは難しいためです。ただしまだ数年乗る予定で、塗装がめくれて金属の下地が出ている場合は別です。そこはサビの入り口になるので、売却とは切り離して早めに鈑金店へ相談してください。
Q:自分でタッチペンを塗ってある場合は?
A:そのままで査定へ。補修の跡は見れば分かります。「自分で塗った」と伝えておけば、状態を正確に判断してもらいやすくなります。
Q:車検が近い。通してから売るべき?
A:車検費用がそのまま査定に上乗せされることはありません。基本は車検前にそのまま査定がおすすめです。
Q:リフトアップしたランクルはマイナスになる?
A:内容と、見せる相手によります。一般の買取店では純正に近いほうが評価されやすいのが基本ですが、定番の仕様なら評価してくれる業者もいます。ただしフレームの加工をともなうものは減点対象になり得ます。純正部品が残っているなら、その旨を必ず伝えてください。
まとめ|査定前の準備は「直す」より「伝える」
この記事のまとめ
- 傷・凹みは直さない。払った修理代を、査定額の上乗せで取り戻せると考えない
- 洗車はする。「大事に乗られてきた車」の印象は現場で効く
- 事故歴・修理歴は自分から伝える。情報がないと厳しめに見られる
- 書類(保証書・記録簿・取説・パーツ証明書)は車の履歴書
- セールスポイントは紙に書いて渡す
- 売り時を知っておく。相場は輸出と為替で動く
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