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監修:mojiko(鈑金塗装・2級整備士/自動車業界30年以上)。記事はAIも活用しつつ、整備士の視点で内容を確認・加筆しています。
※この記事は2026年8月14日時点の情報をもとにしています。
「中古でプラド150を買った。長く乗りたいけれど、何から手を入れればいいのか」と迷っていませんか。
- 「プラド150用」と書いてあるパーツを買ったのに、自分の車に付かなかった
- 10年落ちなので、快適にする前に直すところがある気がする
- 何が本当に必要で、何が要らないのか分からない
先に結論からお伝えします。
■ 買う前に、自分のプラドが前期・中期・後期のどれかを確かめてください。150系は14年つくられたので、同じ「プラド150用」でも形が違います
■ 10年落ちの中古は、快適にするより先に「戻す」買い物があります。新車で買うクルマとは、お金の使いどころが違います
■ 長く乗るつもりなら、いちばん効くのは下回りのサビ対策です。ここだけは、あとから取り返せません
筆者は鈑金塗装・2級整備士として自動車業界30年です。プラドはこれまでに3台乗りました。うち2台が150系で、中期と後期の両方です。もう1台は、さらに前の120系でした。
どれも短い期間でしたが、中期から後期に乗り換えたときに「同じプラド150でも、ここは別物だな」と感じました。私が乗っていた中期は4速、後期は6速のオートマでした。段数が増えたぶん変速が速く、エンジンの音の出かたまで違いました。
走った感じでこれだけ違うのですから、パーツの形が違うのも当然です。この記事を年式の話から始めるのは、そのためです。あわせて、外装の傷みについては鈑金屋としての目でお伝えします。
この記事で分かること
- 前期・中期・後期の見分け方と、パーツが合わなくなる場所
- 鈑金屋の目|外装を「戻す・守る」4点
- 整備士の目|前オーナーが替えていない消耗品2点
- 内装を今のクルマに近づける7点
- 自分でやるか、店に頼むかの目安
まず自分のプラドがどれか確かめる|前期・中期・後期
プラド150は2009年に登場し、2023年11月に生産を終えました。14年つくられたクルマです。その間に大きな改良が2回入っています。
中期で2.8Lのディーゼルが加わり、ヘッドライトがLEDになりました。後期ではToyota Safety Senseが標準になりました。画面まわりは、2020年8月の改良でディスプレイオーディオが選べるようになっています(付いていない車もあります)。顔まわりと、運転席まわりが変わったと考えてください。パーツ選びで効いてくるのは、まさにこの2か所です。
| 世代 | 年式 | パーツ選びの注意 |
| 前期 | 2009〜2013年 | 顔まわりの形が違う |
| 中期 | 2013〜2017年 | 前期用の外装は付かない |
| 後期 | 2017〜2024年 | ナビまわりは後期用を |
通販の商品ページには「150系プラド用」としか書いていないことがあります。これを見て買うと、外装や内装の一部で合いません。
確かめ方は簡単です。車検証の型式と、初度登録年月を見てください。そのうえで、商品の適合表に自分の型式と年式(前期・中期・後期)が合っているかを確認します。適合表に型式が書いていない商品は避けたほうが無難です。
私は中期と後期の両方に乗ったけど、乗り換えたときに「ここ、変わってるな」と思う場所がいくつもあったよ。だからパーツを買うときは、先に車検証を見てから注文していた。開けてしまうと返品できない商品もあるからね。
プラド150そのものの選び方は、こちらにまとめています。
鈑金屋の目|外装を「戻す・守る」4点
10年落ちの中古で、見た目がいちばん古く見える原因は外装です。しかもここは、直すのが早いほど安く済みます。
① ヘッドライトの黄ばみ・くもり
いまのクルマのヘッドライトは、ガラスではなく樹脂でできています。紫外線で表面が荒れて、黄ばんだり白くくもったりします。光源がLEDでもハロゲンでも同じように起きます。中身ではなく、表面の劣化だからです。
10年落ちなら、まず出ています。ここが濁っているだけで、クルマ全体が古く見えます。夜の見えかたも落ちますし、進むと車検の光量で引っかかることもあります。
市販の研磨剤で磨けば透明に戻ります。ただし磨いただけだと半年ほどで戻ります。表面を守る層まで削っているからです。磨いたあとに保護する処理まで入っている商品を選んでください。
② 塗装のツヤ引け・色あせ
ここは他のランクルと違うところです。プラド150は、外装のほとんどがボディと同じ色に塗られています。黒い樹脂がむき出しの部分は、ほとんどありません。
だから、外装で先に傷むのは塗装のほうです。10年たった個体でいちばん差が出るのは、屋根とボンネットです。上を向いた面ほど日射しを受けるので、表面を守る透明な層から先に傷みます。ツヤが引けて、白っぽくボケてきます。
③ バグガード(ボンネットプロテクター)
高速道路で飛んでくる小石は、たいていボンネットの前の端に当たります。ここは鈑金屋がいちばんよく見る場所です。塗装が欠けると、そこから下地が出てサビが始まります。
付ける場合の注意も書いておきます。すき間に砂がたまると、そこが逆に塗装を削ります。年に何度かは外して、下を洗ってください。付けっぱなしにするなら、これは必ずやってください。
④ 下回りのサビ対策
これが、この記事でいちばん言いたいところです。
プラドはラダーフレームという骨組みの上にボディが乗っています。このフレームがサビると、クルマの寿命が決まります。エンジンが元気でも、フレームが痛んだ個体は直しようがありません。
雪の多い地域や海沿いを走ってきた個体は、とくに進んでいます。融雪剤は塩だからです。買ったばかりなら、まず下回りを見てもらってください。表面のサビで止まっているうちに防錆剤を入れておけば、そこから何年も変わります。
冬に融雪剤をまいた道を走ったら、その日のうちに下回りを洗う。これだけでも違います。
自分でやる場合は、順番を間違えないでください。先にサビを止める薬剤(サビ転換塗料)で下処理をして、そのうえからチッピングコートで厚く覆います。下処理をせずに黒い塗料を上から吹くと、サビを閉じ込めて内側で進みます。現場でやっている順番と道具は、こちらの記事に書いています。
サビと寿命の関係は、こちらで詳しく書いています。
整備士の目|前オーナーが替えていない消耗品2点
中古車で見落とされやすいのが、ここです。車検では替えなくても通ってしまうので、前のオーナーがそのままにしていることがよくあります。
⑤ エアコンフィルター
中古で買ったクルマで、交換を忘れられがちなのがこれです。「なんとなく車内がにおう」の原因は、たいていエアコンフィルターです。
自分で替えられます。助手席のグローブボックスを外すと出てきます。工具も要りません。慣れていなくても10分ほどです。値段も安いので、買ったらまず替えてしまうのが早いです。
⑥ タイヤ・ホイール
溝が残っていても、ゴムは年数で硬くなります。10年落ちの個体だと、タイヤも古いままのことがあります。側面に4桁の数字があるので、そこで製造した年と週が分かります。
プラドは車重があるので、荷重に耐える数字(ロードインデックス)を下げないでください。見た目でサイズを変えると、ここを落としてしまうことがあります。
サイズも1つではありません。後期でよく見るのは265/65R17と265/55R19で、特別仕様車には265/60R18もあります。グレードと年式で違うので、必ず運転席ドアを開けたところのラベルと、いま付いているタイヤの側面で確かめてください。中古は前のオーナーがサイズを変えていることがあるので、ラベルの数字が本来のサイズです。
タイヤの選び方は1本の記事にしています。ブロックタイヤで私が失敗した話も書いているので、選ぶ前に読んでみてください。
内装を今のクルマに近づける7点
ここからは、毎日の乗り心地に効くものです。プラド150は内装の作りがしっかりしているので、足すものはそれほど多くありません。古さが出る場所だけを押さえます。
⑦ LEDルームランプ
前期と中期は、室内の照明が電球です。夜に荷室でものを探すと、思った以上に暗く感じます。ここは差し替えるだけなので、費用のわりに効きます。
1つだけ注意があります。明るすぎるものを選ぶと、夜に自分がまぶしくて運転しづらくなります。数字の大きさで選ばないほうがいいです。
⑧ 純正ナビとスマホの画面
ディスプレイオーディオは2020年8月の改良以降の設定です。それ以前の年式は純正ナビのままの車が多く、地図が古いままのことがほとんどです。
地図を更新する方法もありますが、費用がかかります。使う道が決まっているなら、スマホの地図をそのまま見るほうが安く済むこともあります。ホルダーや配線をきれいにまとめるだけで、ずいぶん使いやすくなります。
⑨ ダッシュボードマット
日差しが強い場所に停めていると、ダッシュボードが割れてきます。10年落ちのクルマでよく見ます。ここが割れると、直すのはかなり高くつきます。
マットを1枚敷いておくだけで、直射日光が当たらなくなります。フロントガラスへの映り込みも減るので、昼間の見えかたもよくなります。
⑩ シートカバー
10年も乗れば、運転席の座面はへたります。乗り降りで体重がかかる場所なので、生地も傷みます。
シートカバーは、傷んだところを隠すためのものだと思われがちです。本当の役目は、これ以上傷ませないことです。生地が破れてしまうと、張り替えは高いです。
⑪ ラゲッジマット・トレイ
プラドの荷室は広いので、つい何でも積みます。積んでから敷こうと思っても、なかなかやりません。汚れる前に敷いてしまうのが結局いちばん楽です。
3列シートの車と5人乗りでは荷室の形が変わります。ここも買う前に確認してください。
⑫ サンシェード
夏に停めておくと、車内の温度がかなり上がります。フロントガラスに1枚入れておくだけで、乗り込んだときの暑さが変わります。
⑨のダッシュボードの割れ防止にもなります。日差しを止めるという意味では同じ仕事をしています。
⑬ 洗車の道具
最後は、私が実際にいちばん困ったところです。
プラドに乗っていたあいだ、ずっと困っていたのが洗車です。屋根に手が届きません。無理な姿勢で腕を伸ばすと、力の加減ができずに屋根やピラーを擦ります。洗車キズは、あとから磨いても完全には戻りません。鈑金屋なので、これはよく分かります。
脚立か、届く長さの伸縮モップ。どちらかは必ず用意してください。
整備士の目安|自分でやるか、店に頼むか
13点のうち、どれを自分でやれるかをまとめます。工賃は地域や店で変わるので、金額は書きません。手を出せる範囲の目安として見てください。
| 項目 | 自分で | ひとこと |
| エアコンフィルター | ◎ | 10分。最初はここから |
| LEDルームランプ | ◎ | カバーを割らないように |
| マット類 | ◎ | 実物合わせが確実 |
| サンシェード | ◎ | サイズだけ確認 |
| 塗装の磨き | △ | 力を入れると下地が出る |
| ヘッドライト磨き | ○ | 保護まで入れないと戻る |
| シートカバー | △ | 側面のエアバッグに注意 |
| バグガード | △ | ずれると塗装を擦る |
| タイヤ交換 | × | 店に頼む |
| 下回りの防錆 | × | 店に頼む |
◎は工具なしでできるもの、○は手順どおりにやれば自分でできるもの、△は形が合うかどうかで変わるもの、×は店に頼んだほうがよいものです。
よくある質問
Q. 前期のプラドに、後期の顔を付けられますか
できないことはありませんが、ライト・グリル・バンパーをまとめて替えることになります。取り付けの加工が必要なこともあり、費用は思ったより大きくなります。見た目を新しくしたいだけなら、まずヘッドライトの黄ばみを取ってみてください。それだけでかなり印象が変わります。
Q. ヘッドライトの黄ばみは、自分で直せますか
直せます。ただし磨いて終わりにしないでください。表面の保護層まで削っているので、そのままだと半年ほどで戻ります。磨いたあとにコーティングまでやる。ここまでを1回の作業と考えてください。ひび割れまで進んでいる場合は、磨いても戻りません。
Q. サビは、どのくらい進んだら手遅れですか
表面が茶色くなっているだけなら、まだ止められます。指で押してへこむ、穴が開いている、層になってはがれる。ここまで来ると交換の話になります。フレームまで進んでいるかどうかで判断が変わるので、心配なら一度見てもらってください。
Q. 純正のパーツと社外のパーツ、どちらがいいですか
形が合うかどうかで言えば、純正が確実です。内装の小物は社外品で十分なことが多いです。外装で形がぴったり合ってほしいものは、純正か、適合表がしっかりしているメーカーの品を選んでください。
まとめ|順番を間違えなければ、プラド150は長く乗れます
最後にもう一度、大事なところだけまとめます。
- 買う前に自分の年式を確かめる。前期・中期・後期で合わないものがある
- 快適にする前に「戻す」。ヘッドライト・塗装・消耗品が先
- 下回りのサビだけは、あとから取り返せない
- 内装は元の作りがよいので、足すものは多くない
プラド150は、生産が終わったいまも中古で選べるクルマです。手を入れる順番さえ間違えなければ、まだ長く乗れます。
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